こんにちは。声楽担当の荒木です。
イージーリスニングって聞いたことありますか?
日本語にすると「簡単に聞ける。」とか「気軽に聞く」とかってことになると思います。
テレビやラジオとしてゲームまで日本の日常は音楽にあふれています。こういった簡単に、そしてすぐに、気軽に聴ける音楽が「イージーリスニング」です。おかげで皆さんはドレミの音階になれているので、ちょっとお勉強するようになるとちゃんと歌を歌えるようになります。昔は、街に音楽が流れていることもなく、プレーヤー(蓄音機?・・・・(#^.^#))があるところでしか、音楽に触れることはありませんでした。なので今の私たちは恵まれているのです。街にあふれている音楽はそのほとんどがイージーリスニングです。でも残念ながら、簡単に聴ける音楽はやはり簡単に忘れ去られこの世から消えていきます。でもそのイージーリスニングを作ることで立派に生活してらっしゃる方もたくさんいる。これも事実です。しかし、そこで私たちは立ち止まって考えることが必要ではないでしょうか?
ちょっと耳障りが良い。ちょっとカッコイイ。そして、次々と作られては消えていく。
それって・・・・・・・(-_-😉
よく考えるとこれって、「今だけ、金だけ、自分だけ」ってことじゃありませんか?
今日はバッハの名作である、マタイ受難曲の有名なコラール“Erbarme dich, mein Gott”を貼りつけておきますので聴いてみてください。
これは、もちろんイージーリスニングとは対極にあるものです。特に宗教音楽ですので、聴くときには身なりを整えて、静かに聴かなくてはなりません。なにしろ神様のお言葉なのですから。。。。(#^.^#)
しかし、何百年も受けつかれてきた音楽の持つ崇高さや、ドイツ語が分からなくても伝わってくるもの、感じられるものがあると思います。
こういった先人たちの残していったものを受け継ぎ、次の世代へ繋いていく。それが現代を生きる私たちの努めであると思いませんか?音楽を勉強する意味として、実はこの辺が最も重要なことであると思っています。
コメント