ポリフォニーの音楽♪

こんばんは。
スカイワードミュージックスクール副代表、ピアノコース主任の石川です。

今日は先日のピアノレッスン中の出来事より。
現在小学5年生のSちゃんは楽譜の音楽的な読み方を習得するために、どんどんバイエル教本を進めています。
1回に5曲位一気に進めていっているのですが、先日のレッスンで持ってきてくれた曲に躓きと疑問が出たようでした。
その内容は、

「手の移動がほとんどない曲なのに、何故弾きにくいんだろう?弾けないんだろう?」

というものでした。

そこで、私は

「よく気づいたね、これはポリフォニーの音楽なんだよ。ポリフォニーの音楽はバッハの作品などが有名なんだけど、全てがメロディで出来てる音楽で、それぞれの音楽のフレーズ(文章)の区切りが分かってないと弾けないんだよ」

と伝え、その日は一緒にフレーズを見つけて音楽の作りを一緒に考えてみました。

その後にもう一度弾いてもらったら「弾きやすくなった!」と喜んでくれました。
で、次回のレッスンまでに自分でフレーズの区切りを書いてきてもらうことにしました。
「間違ってしまうかも。。。」と不安そうでしたが、「間違って当たり前、まずはやってみることが大事」と励まして宿題にしました(^^♪

フレーズは言葉でいう所の文章ですが、もっと短い単位での熟語や単語、感嘆詞、接続詞を見つけることも、音楽の作りを理解するうえでとても大切です。

例えば、「私は今朝6時に起きた。すると、窓の外で小鳥が鳴いているのに気付いた。」

これは2つの文章で出来ていますね。

 ・私は今朝6時に起きた。

 ・すると、窓の外で小鳥が鳴いているのに気付いた。

更に短い単位に区切ると以下の感じ。

 私は/今朝/6時に/起きた。/すると、/窓の外で/小鳥が/鳴いているのに/気付いた。

文章にすると分かりやすいのですが、演奏となると皆さんなりがちなのが

区切りを意識せずに弾いてしまうこと。


そうるすと、チンプンカンプンで何を自分が弾いてるのか理解不能、聞いてる側もチンプンカンプン(?_?)になります。

しかしこの区切りをしっかり理解することで弾きやすくなり、そこに特有のリズム感が生まれます。
更には音程の感情表現もとても大切。

その区切りがちゃんと分かるようになるには、音階や和声の話なんかも複雑に絡んでくるので、それはレッスンを受けるとして、ひとまずそれらを全てちゃんと感じて理解して弾いてあげないと、ポリフォニーの音楽にはなりません!!

幼児レッスンから展開している当スクールですが、音程を感覚、感情で捉えておく訓練を幼いころから行っています。
Sちゃんも短い間でしたが幼児音楽教育を受けてきた子です。
今回の躓きをきっかけに、幼児音楽から受けてきた音楽の下地にしっかり理解することを加え、ピアノのテクニックと共に素敵なポリフォニーの音楽を奏でてくれることでしょう!

頑張れ!Sちゃん!

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