こんにちは!船橋市のスカイワードミュージックスクールで、幼児音楽コース/ピアノコースを担当しています、江口莉永(えぐち りえ)です。
紅葉が見頃ですね🍁今日のブログは、わたし自身が最近取り組んでいる曲について書いてみました。
音大卒業後、いちばんよく弾いている作曲家は…
早くも年の瀬を意識する時期になりました。わたしはというと、昨年のショパンコンクールから、もう丸1年が経過したというのに驚きを感じています😲
開催地のポーランドで、セミファイナル(全3日間)を生で拝んだのがとても懐かしいです(コロナ禍、渡航するかどうかも散々悩みました)。
さて、音楽大学を卒業して以降も、さまざまな時代・作曲家の作品を学んでいますが、中でも数多く弾いているのはショパンの作品だと思います。実は、いちばん好きな作曲家は他にいるのですが(笑)
いつもショパンの作品をなにかしら練習していたり、ショパンコンクールも現地に観に行くくらいだから、ダントツでショパンが好きなんでしょ?と言われるのですが…、実際のところ、ロシアの作曲家やメンデルスゾーンがめちゃくちゃ好きです。
とはいえ、今日もショパンを練習していました。最近はしばらくエチュード(練習曲)op.10の第1番。
【検証!】かつての練習法って、適切だったの?
練習曲(エチュード)op.10-1は学生時代にレッスンに持って行った曲なのですが、掘り起こしてみると、新たな発見ばかり。
第1番は、超高速で分散和音のパッセージを弾いていく曲なのですが、速い上に指と指の間隔を広げる必要もあります。
したがって、身体の使い方にコツが必要ですし、速さばかりにこだわってフレーズや歌を無視して拍にのれないと、身体にそぐわずに弾きづらい(わたしはだんだん右腕が痛くなることに課題を感じてました)。
さらに言うと、わたしは手がとても小さい!ということもあり、以前はなんとか広げようと無理して無理して弾いていたのですが、テンポも上がらずフレーズ感も悪いので「手がこんなに小さいあなたには無理よー。別の曲にしよう」と当時の先生もおっしゃっていたのでした…😢
そして数年が経ち、またこの曲に戻ってきました。自分の弾き方の癖を見直しながら丁寧にやっていくことで、自分の手ですか?と思えるくらい腕も軽く、流れを感じて弾けるように!
身体を楽にして弾けること(手段)、音楽の本質に近づくこと(目的)
往年の巨匠ピアニストたちは、技術もさることながら、1小節、1音ごとに意味を見出して、見事にタッチや色みを変えていきます。
YouTubeではさまざまな音源にアクセスできますが、 彼彼女らの演奏を見るかぎり、「楽に弾く」ことは目的でなく、もっと先の何かを求めたり、音楽に没頭したり、そのための手段に過ぎないことに気付かされます。
そういった点において、ショパンの作品はテクニック上のさまざまな発見をもたらしてくれます。「できている」と思っていたことも、ショパンの作品を通じて試してみるとまだまだぎこちなく…
作品を通じて、ショパンが「もっとうまくなれるよ!そんな難しそうに弾かずに、もっと効率的な弾き方があるよ!」と伝えてくれてるような気がしています(笑)
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