音楽は「自分の頭で考える」から楽しい!

スカイワードミュージックスクール代表の石川です。

芸術活動において、既成概念を打破するという事は最も重要な事である一方、最も危険な行為とも言えます。クラシック音楽(欧州の文化考古学)には積み上げてきた歴史があるので、単に感性のおもむむままに既成概念を破るという行為は全くのデタラメになる可能性が高いです。

そのため、既成概念に対しての学びと検証が必須となるのですが、そのためには感情・思想・歴史的背景・言語感・美観・当時の技法・楽器の性能など、様々な物を幅広く見直さなければいけません(それらの学びや検証のためにレッスンがあると言っても過言ではありません)。

そして、そこから得た情報を総合的に判断して、どのように演奏するか自身で決断を下す。それは結果的に伝統的な結論と同じものになるかもしれないし、新しい道が開ける場合もあります。しかし、その結論が絶対的なものというわけではなく、学びや練習を継続し続ける事によってその結論が進化し、時間と共に180度転換する場合もあるのです。

そうやって様々な学びの中から自身で結論を下し、日々の研鑽の中でその結論が変化していくことが音楽の醍醐味の一つ。もっと言えば、様々な情報の中から考え抜いて結論を下す能力こそが、音楽を学ぶ中で鍛えるべき大切なスキルとも言えるのです。

「有名な演奏家がこう演奏していたから、こう弾いて/歌っています」とか「先生がこう言っていました」というのは、その音楽の大事な部分を放棄してしまうことに他なりません。芸術活動を通して「自分の頭で考え、自分の頭で結論を出せるようになる」。スカイワードミュージックスクールはこの事を大切にしていきたいと考えています。

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