そのPCに残っていたのは未完成の長編ドキュメンタリー「広島・長崎 探訪」。日本が核攻撃を受けて60周年の際に祈念して作ったものである。
8/5に広島入りして前日から8/6の夜まで撮影し最終の新幹線で福岡入り、7日早朝に壱岐まで移動し戦艦土佐の砲台跡を見て8日に長崎入り10日まで撮影した作品で、奇跡的な事が連続して起きて手応えに凄まじいものがあった。
実はこれには伏線があって、この作品で「黒沢映画塾」1期生を狙って作品を仕上げた。結果、黒沢映画塾の企画自体が消滅してしまったので、お蔵入りしていたのだ。
コンセプトは60年後のHIROSHIMA・NAGASAKI
世界の多くの人々は広島と長崎は核攻撃を受け未だ灰塵のままと思っている人も少なくない。これはオランドゥール・シュル・グラヌのような例があるからと思われる。
そして、いま撮影しておかなければ世代が変わり永遠に失われるものがあると感じて撮影した入魂の作品である。
しかし、本来であれば発表する場もなく永遠に失われるところが国際公演という話になってきた。
これは未だになぜそうなったのかわからない。
やはり行動こそ真理なのかもしれない。
そのイベントがチェルノブイリ事故(1986年4月26日)の次の日に市のイベントとして開催された。これもメディアに取り上げられ大騒ぎになった。
これを見た映画監督アレクセイ・ゲルマンからカンヌに出品する福島への慰霊作品「Из Токио」への出演依頼が来る程だった。
※映画出演はビザの問題もあって断念
イベントの様子を写真つきでブログに書いて下さった方がいましたので、もし宜しければこちらからどうぞ!
http://annasan-i.narod.ru/index/0-13
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