チェスはスポーツ?|ロシアにまつわるあれこれ

こんにちは!船橋市のスカイワードミュージックスクールで、幼児音楽コース/ピアノコースを担当する江口莉永(えぐち りえ)です。

今回は「ロシアにまつわるあれこれ」とスポーツを掛け合わせて、ロシアでさかんな「チェス」のお話です!

チェスを好んだプロコフィエフ

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チェスはスポーツ?

ロシアでチェスは、シャフマティ(Шахматы)と呼ばれます。ロシア語学習者のテキストを開くと、よくよく登場する単語です。「昨日の夜、わたしは家でチェスをしました」「暇な時間、わたしはチェスをして過ごします」といった例文が本当に多いです。

このチェスについて、かつて留学先でのロシア語クラスで印象に残ったことがありました。授業のテーマがスポーツだったある日のこと、現地の先生が「チェスはスポーツだよー!」と言ったことです。わたしは内心、「チェスってボードゲームじゃないの~?」と思ったのですが、どうやらロシアでは、チェスはサッカーやバスケットボールと同じようにスポーツとして分類され、チェスプレイヤーもスポーツ選手と見なされることが判明したのです(!)。

それを裏付けるように、国際オリンピック委員会(IOC)でも、チェスはスポーツとして認定されており、開催国が望めばオリンピックの種目にもなるようです(驚き!)。今後、もしロシアがオリンピック開催国となった場合、競技種目にチェスが追加される可能性もあるということですね。

 

チェスを愛した作曲家たち

ご紹介したように、チェスはスポーツという見方もある一方、チェス盤のデザインの美しさや、プレイする上で必要とされる集中力や記憶力、図形や空間の認識能力などから、チェスは「芸術」「科学」であるという見方もあるそうです(皆さんはどう思いますか?)。

ヨーロッパの芸術家の中には、そんなチェスを好んでプレイしていた人もたくさんいました。例えばロシアの音楽家では、ムソルグスキーやリムスキー=コルサコフ、プロコフィエフやショスタコーヴィチなどがいました。とりわけプロコフィエフは、作曲家兼ピアニストでありながらチェスプレイヤーとして賞金を懸けた公式戦にも挑んでいます(ものすごいのめり込みようです…)。チェスをプレイすることが、彼の音楽にどんな影響を与えたかは想像でしか分かりませんが、プロコフィエフの音楽の大胆さや遊び心、勝負心…、その一方で計算し尽された構成感や響きに出会うと、さまざまな想像が膨らみます!

 

音楽にも身体づくりは必須

今回は、「ロシアにまつわるあれこれ」としてスポーツを紹介しました!スポーツを通して体得できる運動感覚や柔軟性・瞬発力は、なににも代えがたい財産。楽器の演奏やうたを歌う上でも、身体の使い方をよく理解しているほどスムーズに働きます。

当スクールではスポーツに励んでいる生徒さんも多く、スポーツクラブやスイミングに通いながら音楽にも熱心に取り組んでくれてとても頼もしいです。心身ともにストレッチしながら頑張る子どもたちに、陰ながら日々エールを送っています!

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