ギターは基本的に、ピアノ属、ハープ属と同じで1台あればメロディと伴奏が同時にできる楽器ですが、19世紀にオーケストラから外され、孤高の旅を余儀なくされました。
19世紀末から20世紀の初頭、F.タレルガがギターをグローバル楽器として再興するまで、ギターは民俗楽器の一つに過ぎない地位にありました。
その時代の人で今のギター属の隆盛を想像できた人はいなかったでしょう。
現在、バンドの音楽システムではギターは必須です、つまり現代の電気を使用し音響的に強化されたギター属はソロ楽器というよりアンサンブル楽器としての特性が強いと言えます。
一方でクラシックギターの世界ではアンサンブルを行う事は至難です。
否、至難というのは語弊があります、ギター同士のギター合奏という手段以外にアンサンブルを行う事が至難であるということです。
これは個人的な意見ですが、大人数でのギター合奏という同族楽器のアンサンブルには違和感を感じます。
フルオケに音楽的内容、表現力で劣っているように感じるのです。
その理由の一つが撥弦楽器同士で合わせるためのリズムの共有です。
「リズムを掘る」という現象が頻発しやすくなります。
リズムを掘るとなぜ違和感を感じるか?
それは、音楽が縦振りになるからです。
音楽が縦ぶりになるとなぜ違和感を感じるか?
それはその曲が作られた国の言葉が縦振りではないからです。
解決するには?
全員が縦振りでなくギターが弾けるようになること。
しかも揃えて。
これは至難です。
もしくは音が伸ばせる楽器を入れて編成する。
そこで当スクールではギター2に対してフルート1をいれたアンサンブルを作ってみました。
1stのフルートにギター1,2でオリジナルの作編曲でプログラムをしています。
既成のものに飽きた方是非やってみませんか?
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