イメージ&理論と共に音を味わおう!バスティン「オールインワン」|ピアノコース

 

こんにちは。

スカイワードミュージックスクール主任ピアノ講師の石川朋子です。

今日は、レッスンで使用している教材について。

当スクールのピアノレッスンでは、生徒さんのタイプに合わせて色んな教材を使い分けていますが、その中の一つ、バスティンの「オールインワン」を使っている目的等を説明します。

こちらの教材は、素敵な挿絵と共に音楽のイメージを膨らませながら、音楽の理論とそれに紐づいたピアノ音楽を学んでいける点がとても良く出来ています!

例えば、音と音の幅である「音程」を比較的早い段階から取り扱っていますが、その紹介がされた後にそれぞれの音程の持つキャラクターにマッチした曲が載っています。

音程は、ピアノでメロディを歌わせる上で非常に大切な要素です。

日本では、ピアノの譜読みする時に「まず間違えずにすらすらと弾けてから表現を入れていく」というやり方が一般的だと思います。しかしその段階から音楽表現を入れようとすると、非常に時間がかかってしまいます。何故なら音程の違いや言葉を味わうことなく「無機質に弾く事に自分の耳や手の動きが慣れてしまっている」ので、「その癖を全て取り除いて音を味わいながら譜読みをやり直すしかない」為です。

留学時代、ロシアの学生たちの譜読みの早さ、歌う音、表現力の高さを感じたのですが、それらは理論と音感覚、鍵盤感覚、身体の使い方が「譜読み段階から全て一致している」という事がその理由としてあげられると思います。彼らは音楽教育の始めに歌ったり、聞いたりして音、そして音程のキャラクターの違いを十分に味わい、身体や言葉で表現します。その後楽譜や楽器に移した時にその味わった感覚をイメージし、自然に表現できるよう学んでいく点がその違いを生むと考えられます。

そんなロシアのピアノ教育に近付けられるよう、私がこの教材を使う時には生徒さんに絵で音楽のイメージを膨らませてもらい、使われている理論を感覚で味わいながらピアノ演奏に結び付けていってもらえるように心がけて指導しています。

どんなに音数が少なくシンプルな曲でも音楽、1音でも音楽!
イメージを持って一つ一つの音や言葉を味わい楽しめば、つまらない曲などありません。
是非譜読み段階から、「どんな曲なのかイメージを持ち、よく音を味わって」練習して行きましょう!

それこそが、素敵な演奏への近道です!

一緒に頑張りましょう!!

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