こんにちは。船橋市の総合音楽教室スカイワードミュージックスクール、幼児教育コース講師担当の江口 莉永(えぐち りえ)です。
当スクールの幼児音楽コースでは、万全な感染症対策のうえ、3月から対面レッスンを再開いたしました。先日は久しぶりに子どもたちが全員が教室に集まり、楽しくリズム・アンサンブルに挑戦しました。
イルカさんとカピバラさんのご挨拶
幼児音楽コースのレッスンでは毎回、「イルカさんとカピバラさんのご挨拶」というメニューに取り組んでいます。
譜例のように、「イルカさん♪」と呼びかけると、生徒たちが「はーい♪」と、イルカさんになった気分でお返事してくれます。
このように、非常にシンプルなメニューですが、実はさまざまな学びの要素が詰まっています。
その1:音階に親しむ
ドレミに親しんでもらうには、とにかく繰り返したくさん歌うことが大切です。
上がって下りて…を丁寧に練習します。
その2:フレーズ感を育む
とても短いご挨拶のなかでも、4拍子を意識しながら歌うようにしています。
バトンの受け渡しのようなイメージで、心地よい間合いを感覚的に学んでいきます。
その3:音の高低を聞き分ける
イルカさんを通じてドレミに慣れてきたころに、今度は音を高くして「ソラシ、シラソ」でカピバラさんのご挨拶。ド⇄ソの違いや5度の隔たりを感じてもらいます。
その4:長調と短調、雰囲気の違いを聞き分ける
さあ、ドレミとソラシに慣れたら、いよいよ短調の響き。
当スクールでは、「ドレミ♭」と「ソラシ♭」で歌うとき(=短調に変わったとき)のことを、おばけとお友達になったイルカさん・カピバラさんと呼んでいます(笑)
「おばけとお友達になったときはどんな感じ?」と聞くと、「ちょっとさみしい感じ」「元気がない感じ」など、子どもたちの言葉でさまざまに表現してくれるのも楽しいです。
その5:Question&Answer
短いフレーズのなかにある「呼びかけとお返事」の関係は、音楽のしくみのなかで重要な要素。それぞれのフレーズが持つ役割やキャラクターを見つけることで、まとまりやストーリーのある音楽づくりにつながります。いまは声で表現してもらいますが、この先楽器を演奏するときのためにも育んでおきたい意識です。
以上駆け足ですが、5つの学びの要素を紹介してみました。
こちらのメニュー、教室では鉄琴とギター(もしくはピアノ)で伴奏しながら歌っていますが、おもちゃのキーボードなどでも再現できます!
イルカさんとカピバラさんのご挨拶、ぜひおうちでも楽しんでみてください。
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