千葉県船橋市のスカイワードミュージックスクールの主任ピアノ講師を努めさせて頂いている、ピアニストの石川 朋子です。
金木犀の花が彼方此方で香り、涼しい気候の中でお散歩をするのも楽しい時期になりましたね。
今回は「10月生まれの音楽家」をテーマにしてお送りしたいと思います。
武満徹
まずは、日本を代表する作曲家である武満徹をご紹介いたします。
1930年10月8日に生まれた武満徹は、東京出身の作曲家です。
後に「世界のタケミツ」と称されるまでになったその才能は、ピアノが自宅に無かった時代にピアノを持っている裕福な家を一軒一軒「ピアノを弾かせてください」と訪ねて回ったという音楽に対する凄まじいハングリー精神がルーツとなり開花したのではないでしょうか。
代表作品は、和楽器(琵琶と尺八)と洋楽器を融合させたオーケストラ作品「ノヴェンバー・ステップス」、谷川俊太郎作詞による歌「死んだ男の残したものは」。
参考動画:「ノヴェンバー・ステップス」
ヴェルディ
次に紹介しますのは、イタリアを代表する作曲家のジュゼッペ・ヴェルディです。
1813年10月10日にパルマで生まれたヴェルディは、過去にイタリアの紙幣にも印刷されるような国民的重要人物です。
オペラ「ナブッコ」で合唱される「行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って」はイタリア第二の国歌としてあまりにも有名です。
代表作品はオペラ「椿姫」、「アイーダ」。
参考動画:オペラ「ナブッコ」より「行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って」
リスト
最後にご紹介するのは、ピアノに触れる人なら必ず名前を聞いたことがあるであろうピアニストであり作曲家のフランツ・リストです。
1811年10月22日にハンガリーで生まれたリストは、あらゆる曲を初見で弾くことが出来、とても長い指を持つことから12度の音程も軽々と弾くことが出来たと言われています。(ピアノ専攻の生徒さんは是非どのくらいのものなのかご自身の指で試してみてください!)
容姿端麗なリストは今でいうアイドルの様な存在で、彼の演奏会では気絶したり号泣する女性たちが多数存在したそうです。
代表作品は、ピアノ曲「ラ・カンパネッラ」、「愛の夢第三番」
参考動画:「ラ・カンパネッラ」
そのほかにも
歴史に名を残すピアニストであるホロヴィッツや、前述のリストに多大なる影響を与えたヴァイオリニストであり作曲家のパガニーニ、世界で一番上演回数の多いオペラと言われる「カルメン」を作曲したビゼーも10月生まれです。
自宅のBGMをクラシックにするだけで演奏上達や楽曲への理解にとても効果があるので、是非偉大な音楽家たちの残した美しいメロディーを聴いて、御自身の糧にされてくださいね!
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