スカイワードミュージックスクールでピアノコース主任を務める、ピアニストの石川朋子です。
今回はピアノコースに通うKくんのレッスンの模様について。
Kくんはピアノコースに通い始めて約2年、とても芯のある頑張り屋さんの男の子。
彼はいま「ソナチネ 第一番」への挑戦を始めました。今まで取り組んできた曲より難易度がぐっと上がり、譜読みなどに苦戦しながらも頑張っています。
この曲はクラッシック音楽を勉強する際には必ず通る名曲で、「フルート界のベートーヴェン」とも呼ばれた作曲家クーラウの作品です。
簡単に弾ける曲ではないことは分かっているのですが、私のレッスンでは『適度な苦しみを与える』ことを大切にしています。Kくんの場合も「きっとできる」と信じて、この曲にチャレンジをしてもらっています。
始めたばかりの今は「うまく弾けない!」「譜読みが難しい!」といった苦しさや悔しさが押し寄せているはずですが、その悔しさ/苦しさを乗り越えて、その先にある「弾けた!」という喜びに辿り着いて欲しいのです。
もちろん私もサポートは惜しみません。一緒に頑張りましょう!
ちょうど本日、生誕250周年を迎えたベートーヴェン。
彼は、当スクールの看板にも記されている、こんな言葉を残しています、
「苦悩を突き抜ければ歓喜に至る」
苦難や波乱に満ち溢れた人生を送った彼の言葉だからこそ、心を動かされるものがあります。
ベートーヴェンの言う『歓喜』を、一人でも多くの生徒に味わってもらいたい。それが私の願いです。
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