バラライカの真の姿

私は、2017年からマキシム・クリコフ氏による、日本初のアカデミア・バラライカのグループ「Maxim Klykov’s Academia」にギターパートで参加する事となった。彼はサンクト・ペテルブルグ国立文化芸術大学において、ロシア民族楽器オーケストラ指揮と民族楽器バラライカを学んだ後、東京芸術大学へ留学し現在に至る。

時に、皆さんのバラライカに対してのイメージはどんなものだろうか?形は三角形でコサックやらの群舞で掻き鳴らしたり、ロシアの民謡でジャカジャカやっているイメージだろうか?
確かに、そういう一面もあるが、私が見たロシアの民族楽器の姿は大きく違った。

わかりやすい説明をするならば、外国人が三味線に対して持つイメージに近いと言える。形は四角で弦は3つ、歌の伴奏、芸者が云々、、、といったものである。ステレオタイプと言い換えてもいいかもしれない。しかし、実際は津軽、江戸、京、琉球と全く違う文化が形成され、それぞれに花を咲かせている。

これは、バラライカにも同じことが言えると思う。

私が現実に見たロシアの民俗楽器のレベルはヨーロッパのグローバル化したヴァイオリンやチェロ等と音楽的レベルも表現も全く変わりがなかった。不幸にも共産主義で閉鎖された為に、グローバル化出来なかったのだろう。

マキシム先生はこの現状を何とか打破したいと活動を展開している。私は彼をサポートする為にグループに参加する訳だが、まずは日本でバラライカ、ドムラの真の姿を日本に紹介する事から我々は始めようと思う。

-参照-

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