ロシア民族楽器の魅力を伝える

「Maxim Klykov’s Academia」に参加することになった。去年の暮れから進行はしていた話だったが、今年になって正式に結成の運びとなった。きっかけは、2016年に彼と話した事がきっかけだった。

彼は、既に2004年に来日、東京芸術大学の博士号を取得し、自身主催のアンサンブル「ロシア民族音楽舞踊アンサンブルGarmoshka」を活動している、トップミュージシャンである。

彼曰く、
「日本ではロシアの民俗楽器の一部分しか日本人に紹介されていない」
と問題意識を持っていた。

確かにおっしゃる通り!

日本でアカデミアのバラライカやドムラを演奏している人は見たことがない。私が在留していたサンクトペテルブルグは特にアカデミアの民俗楽器が盛んで、コンサートはそれこそ毎日あった。コンセルバトリーでも民族音楽学部という独立した大きな学科があったし、ロシアの中ではグローバル化したヴァイオリンやチェロなどと同列に扱われていた。

彼もまたサンクトペテルブルグの国立文化芸術大学でバラライカのみならず指揮も学んでいたので、アカデミアには精通している。

そして、彼のもう一つの大きな希望は、日本にアカデミア民俗楽器を普及させ、ロシア音楽の普及を推進する事だった。

その為に必要なのは、

1、アカデミア音楽の演奏普及
2、楽譜の作成
3、教育環境の整備
4、楽器の普及

となった。

そこから、彼が旗手となってアカデミアを普及させる試みとしてMaxim Klykov’s Akademiaの結成に至ったわけだ。このプロジェクトはアカデミア音楽のグローバル化を真の目的としている。

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