スカイワードミュージックスクールのこだわりの一つが、講師は全員が「演奏家」であること。講師自身が演奏者として様々な現場に立ち続けている中で得た知見を生徒に還元することが、活きた音楽を伝えることにつながるという信念を持っているからです。
さて先日のピアノコース石川講師の演奏に引き続き、今回はクラシックギターコース講師の石川直哉が、川崎市の老人ホームでの敬老会にお招きを頂き演奏して参りました。
今回のプログラムは、
- 6つのパヴァーヌ(L.ミラン)抜粋
- 無伴奏ヴァイオリンパルティータ3番(J.S.Bach~自編)抜粋
- ムーンリバーのテーマの変奏(自作)
- アメージンググレース
- ソナタ センチメンタル(F.グラニアーニ)
- ふるさと – アンコール
です。
最後の「ふるさと」は参加者全員で大合唱となり盛会のまま終演となりました。
今回は私自身も新たな取り組みを一つ取り入れてみました。それはポピュラーアレンジ曲を演奏してみたことです。
ジャズや映画音楽といったポピュラー曲は、和声の構造が複雑かつルバートの取り方も一定の法則性があるわけではないので敬遠していたのですが、今回は閃きがあり作曲しました。
方法としては、ポピュラーの音楽テーマからクラシック方式の変奏曲に変えるという手法です。
主題(ポピュラーのもの)→第一変奏(リズム)→第二主題(アルペジオ)→第三主題(マイナー)といった方法です。今回、サラッと作ったので軽いものになっていますが、ひょっとしたら何か新たな可能性が出てくるかも?と考えています。
まだ思いつきではありますが、こういった自分で作曲・編曲した作品をレッスンに取り入れていけば分析や意図は非常に伝えやすくなりますし、レッスンで各生徒の為に作曲・編曲したものでレッスンが受けられるというところまで発展していけば、それはまさに唯一無二のレッスンになるかも知れません。
余談ですが、今回のお客様の中にやけに音楽に詳しい方がいらっしゃいました。「ソナタを演奏できるんですか?あれは専門的に勉強しないと演奏できないですよね。」「バッハは2声や3声になるから難しいですよね。」など、曲間はもちろんのこと演奏中にも話しかけられたのには少し面食らいました(笑)
終演後にお話をさせて頂いたところ、なんとそのおばあさんは武蔵野音大のご出身とのことで、ご自身も若い頃にピアノを専門的に学ばれていたそうです。ひさしぶりに本格的なクラシックコンサートが聞けて満足、といった言葉も頂きました。このよう音楽と深く学ばれてきた方にもご満足頂けたのは、演奏者としても大変嬉しい機会となりました。
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