意識と無意識、遊びの時間を取り入れる♪

皆様、こんにちは。

スカイワードミュージックスクール副代表、主任ピアノ講師の石川朋子です。

私は毎朝ニュースアプリで、日々のニュースやコラムなどをチェックしているのですが、今日は日本を代表する医学博士であり解剖学者でもある養老孟司さんの興味深いお話が載っていました。

脳が「こうしよう」と思ってから、その後に行動すると考えている人が多いですけれど、逆です。脳を測ってみると、まず水を飲むほうにはっきりと動き出して、そのコンマ何秒後かに「水を飲もう」という意識が起きています。意識は脳がその方向に向かって動いた後から遅れて出てくる。・・・そういうことを無視して、わかるとかわからないとか言っても、それは意識の一番上澄みの部分だけの話をしているにすぎません。その下には膨大な無意識や無意味が隠れている。

行動の最初は、「水を飲もう」と自分で意識するからと思っていましたが、先に無意識の力が大きく働いているということで、実は膨大な無意識や無意味さまさまなんですね!

このことは、演奏で本番を迎える時にも当てはまる部分があると感じたので今回書いてみることにしました!

というのも、もちろん本番で演奏する曲を練習することはもちろんなのですが、私がこれまで本番を迎えた時に、曲以外に「日々どれだけ自分の楽器や音楽で遊んでいるか」が本当大切だと思ったからです。

音楽で遊ぶ?

音楽で遊ぶというのは、例えば様々なスケールを指の練習としてただ弾くのではなく、色んなイメージとタッチで弾いてみたり、アルペジオをオクターブで反行などで弾たり、簡単な童謡などを転調したり、拍子を変えてみたり、色んな曲を弾いたり、色んなジャンルの音楽をきいたり、、、、「こうしたらどうなるかな?」「ちょっとこれ試してみよう」、的な感覚のもの。

一見曲とは無関係で無意味なありとあらゆる音楽の遊びをしておけばしておく程、本番でいざという時の対応力が変わって来ます。

日々遊んでいることが本番で役立つ?

日々遊んでいることが本番でどう役立つのか?ですが、例えば、本番で途中の音が分からなくなった場合に、なんとなく適当にアレンジしながら弾いたり、フレーズを終わらせて次に行ったりなどのとっさの対応力が向上します(笑)

本番のような極限状態では、意識的に何かしようにも到底出来ません!!

じゃあ何故そのような対応が出来るかというと、日々耳で色々なフレーズを聞いたり弾いたりしていることで、無意識に情報を引っ張り出してきて身体が勝手に反応しているところが大きいと思います!

一流も日々遊ぶ!

実際、各界の一流の方々は、本番で常に素晴らしいパフォーマンスをしているからこそ一流と呼ばれるわけですが、彼らは揃って遊びの感覚で日々「こうしたらどうなるだろう?」を蓄積しているのは皆さんご存じの事!

従って良い本番にするためには、それまでの無意味そうな(?実は無意味じゃないですが)蓄積が一つの大きな助けになることは間違いありません!

日々の練習というと曲で精いっぱいになってしまいがちだと思いますが、その他に「遊び」と捉えてピアノに向かう時間をとってみましょう!

結果的にそれが、より上達への近道に繋がりますよ~♪♪

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