こんにちは!船橋市のスカイワードミュージックスクールで、幼児音楽コース/ピアノコースを担当する江口莉永(えぐち りえ)です。今回は、先日視聴した音楽出版社『音楽之友社』主催のオンラインセミナーの内容からシェアしたいと思います!
演奏を支える音楽知識
音楽をいざ専門的に学ぶとき、誰もが避けて通れない「音楽理論」と「楽典」。
楽譜の読み書きだけでなく、深く楽譜を読み込んで、演奏、作曲、アドリブのために欠かせない音楽知識のことです。
一見難しそうですが、小学校の音楽の授業で楽譜の読み方を学ぶのも、立派な楽典の一部!ですので、楽譜から必要な情報を読み取って、音や声にする技術だとご理解いただければと思います。
さて、それらを学ぶ教科書のひとつに、音楽之友社から発行されている『楽典 理論と実習』という本があります。
黄色い表紙が目印!『楽典 理論と実習』
楽典の教科書は、たくさんの出版社から発行されています。初心者でもやさしく学べる入門書、イラストがリードしてくれる子ども向け、CD解説付き…。
では、この「黄色い楽典は?」というと、音楽を専門的に学び始めた学習者に知っておいてほしいことが、実に簡潔にまとまっています。まずこの一冊をマスターすれば、クラシック音楽を学ぶ上で大体のことが理解できるでしょう(これがヒットの理由!)。
実際、1965年の初版以降125万部のロングセラーで、日本でいちばん売れている楽典だそうです(音大生の100%が持っているといっても過言ではないはず)。
というわたしも、中学生のときに「ヤマハで黄色い楽典の本、買っといてね~」と、当時ピアノを師事していた先生にすすめられて購入しました。その後、音大入試や入学後の「音楽理論・ソルフェージュ」の授業で毎回活躍。ちなみに、問題集と回答集も付いているので入試対策としても役立ちました。
調性の相互関係図は、インパクト大でした(笑)
楽典、やさしく学ぶには
なお、文字と譜例だけで構成されているこの黄色い楽典、初心者にもとっつきやすいか?といえば「うーん…」なので(笑)
理論を学んでみたいけれど、もっとやさしく!という方には、同じ出版社から発行されている子ども向け『ジュニア楽典』もおすすめ。
譜例やイラストも豊富。さらに、すべてにルビが振ってあるので読みやすいですし、初歩のうちに学んでおきたい要素をきちんと押さえつつ、音楽史年表や西洋音楽史の解説付きなのも嬉しいですね。
いっそうグレードアップした演奏を目標とされる方には、ぜひ知識面からのアプローチがおすすめです。ソルフェージュと組み合わせながら徐々に実力を磨いていきたいですね!以上、音楽之友社の主催セミナーから書籍『楽典 理論と実習』と『ジュニア楽典』について紹介いたしました♪
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