音楽と外国語を並行して学んで気付いたこと

こんにちは!船橋市のスカイワードミュージックスクールで、幼児音楽コース/ピアノコースを担当する江口莉永(えぐち りえ)です。今回のブログでは、音楽と外国語の学習について普段考えていることを綴ってみました。

音楽と言語は切り離せない

音楽と外国語は、学びのプロセスがとても似ているなと、ここ数年感じています。「音楽は国境を越える」と言われる一方、音楽を学ぶには、やはり言葉も欠かせない要素だと思います。身近な場面だと、楽譜上の指示や音楽用語(外国語)が分からないと、その音楽がどんな曲で、作曲家はどのように演奏して欲しいのかも未知のまま。それはちょっと寂しいです。

音楽も詩のように。小説のように。

以前、留学先でロシア語の授業を受けていた頃、音読の時間をとても負担に感じていました。知らないテキストを先生にパッと渡されて「さあ、読んでみましょう!」というもので、開いてみると初めての単語ばかり(語彙力を試されている時間でもあるのですが)。それらの意味も発音も知りません。・・・この単語のアクセントはどこ?文章のどこで区切りをつけよう?どこで呼吸する?そもそもなにが書いてあるテキストなんだろう?・・・と色んな壁にぶつかりながら苦しい時間を過ごしていました。

そんな日々を繰り返していくと、自分の中にさまざまな単語や表現のストックが出来ていき、とても不安だった音読の時間がだいぶ楽になっていったのを感じました。各単語がどんなふうに発音され、前後の単語とどのように機能するのかが分かると、読むことがだんだん楽しく感じられました。さらに、そのテキストが詩であるなら、どうして美しいのか、小説であれば、いかに難しい小説なのかも理解できるようになり、以前は単語レベルで悩んでいたのに、全体に目を向ける余裕も出てきました。

このプロセスは、音楽の学習にも共通していると思います。初めて学ぶ作品も、フレーズや音型がなにを意味していて、次のフレーズとどんな関係性なのかが理解できていると、すらすらと自然なイントネーションで流れていきます。もっと余裕があれば、楽曲全体を俯瞰しながら、どこにどんな仕掛けがあるのかといった深い研究もできるでしょう。

ゆっくりと着実に土台をつくろう

今回は、わたしがロシア語学習の経験から感じたことを綴ってみました。時々、外国語を学ぶように楽譜を見てみると、一旦慣れてしまった弾き方や歌い方が自然ではないと気付くことがあります(まだまだ勉強しなくては!)。単語レベルの小さな素材まで思い切ってバラバラにして観察することで、結果的に、音楽のパターンや様式が頭と身体に蓄積され、初めての曲に挑む怖さもだんだん薄くなっていくはずです。知らないことばかりで不安だったテキスト(楽譜)が、自分の内から溢れ出る芸術に変わる感覚、ぜひ味わってみてください。

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