こんにちは!ヴォーカルコース講師の山崎由璃(やまざき ゆり)です!
すっかり春になりましたね!
今回はそんな、春の歌の代表「桜🌸」のタイトルがついた日本歌曲、さくら横ちょう。
今回は、同じ詩で作曲したお2人の作品についてご紹介します!
日本歌曲の中でもとても有名な曲で、皆さんもどこかで耳にしたことがあるかもしれません。
ちなみに、同じ詩に複数の作曲家が作曲する、ということはそこまで珍しくはなく、
例えばドイツ歌曲の「野ばら」なんかも、そうです。有名な曲ですが、野ばらについても記事が書けたらなぁ〜と思ってます😁
加藤 周一(かとう しゅういち、1919-2008)
作詞した加藤周一は渋谷で生まれ育ちました。この詩は渋谷の八幡通から、常磐松小学校(加藤周一の母校)へ通じる道が舞台です。現在ありませんが、八幡宮から学校までの道は桜並木があったそうで、その道のことを「桜横町」と呼んでいたようです。歌碑がその付近に置いてあるとのことので、気にしながら歩いてみたいです🎶
別宮 貞雄(べっく さだお、1922- 2012)
『東京生まれ。高校時代に池内友次郎に作曲を師事するが、東京大学では理学部物理学科(1946年卒業)、および文学部美学科(50年卒業)にて学ぶ。47年、柴田南雄の誘いで新声会入会。48年には、歌曲集《淡彩抄》にて日本音楽コンクール第1位入賞。その後51年に渡仏し、パリ国立音楽院でミヨー、メシアンらに師事。帰国後55年からは桐朋学園大学で教鞭を執る。』
ーピティナ・ピアノ曲辞典、別宮貞雄より一部引用。執筆者: 須藤 英子ー
別宮さんによる、さくら横ちょうは、昭和26年に発表。
ピアノの前奏の雰囲気が桜と、日本酒みたいだなと、と私は勝手に思い浮かばせています🤣
かと、思いきや、曲中間からのからのリズムの変化によって、急に曲の雰囲気が変わるところは、ちょっと恋のドキドキ感やソワソワを感じさせますね。
中田 喜直(なかた よしなお、1923-2000)
『東京生まれ。 《早春賦》 の作曲家として知られ、 東京音楽学校(現東京藝術大学)の理論・オルガン教授だった中田章(1886~1931)を父に、ファ ゴット奏者・作曲家の中田一次(1921~2001) を兄に持つ。幼少よりピアノや作曲に親しみ、 歌やピアノ曲を作っていた。1943年に東京音楽学校ピアノ科を卒業後、約2年の軍隊生活を経て、本格的な作曲活動に入る。入野義朗、柴田南雄らが結成した作曲グループ「新声会」に入会。1947年には歌曲集「六つの子どもの歌」 を発表した。』
ーピティナ・ピアノ曲辞典、中田喜直より一部引用。執筆者: 飯田 有抄ー
昭和37年に「マチネ・ポエティクによる四つの歌曲」として発表。少し物悲しいような、お筝のような印象を受ける前奏からはじまります。曲中“花でも見よう”の歌部分。まるで桜かちらちらと散る様子が描かれていて、とても儚く、私が大好きな部分です。
今回お2人を紹介しましたが、
他にも、神戸 孝夫(かんべ たかお、1955-)が作曲した、さくら横ちょうがあります。
こちらはこちらで、また雰囲気の違う、大人の世界、という感じを私はうけました。
まだ歌ったことがないので、トライしてみようかと思っています💪
また、今回は私の勝手な感想です。
こんな風に勝手気ままに聴くのも、音楽の1つの楽しみ方だと思いますので、ご興味ある方はぜひ色々想像しながら、聴いてみてください🎶
コメント
コメント一覧 (1件)
記事を拝読させていただきました。
「さくら横ちょう」を作詞した神戸孝夫の家族の者です。神戸孝夫作曲「さくら横ちょう」について触れて頂きありがとうございます。
近日、神戸孝夫のメディア出演やコンサートがありますので、案内をさせていただきたくコメント欄に書き込みをさせて頂きました。
●NHKラジオ深夜便 2022/7/14(木)朝4時台
「明日へのことば」日本歌曲の世界へようこそ
https://www.nhk.or.jp/shinyabin/program/a3.html
〈聞き逃し配信〉
https://www.nhk.or.jp/shinyabin/k3.html
●2022/7/22(金)12:30神戸孝夫歌曲集出版記念コンサート「さくら横ちょう」渋谷さくらホール
https://t.pia.jp/pia/ticketInformation.do?eventCd=2216549…
●楽譜「増補改訂版さくら横ちょう」
https://tankaopera.base.shop/
もしご都合が付きましたら。
宣伝失礼しました