【コンサート鑑賞記】ロシア人ピアニスト、パーヴェル・ネルセシアン@東京文化会館

こんにちは!船橋市のスカイワードミュージックスクールで、幼児音楽コース/ピアノコースを担当する江口莉永(えぐち りえ)です。先日、わたしの大好きなピアニストのリサイタルに行ってきました。

聴こえるか聴こえないか、ぎりぎりのピアニッシモ

先日、ロシアのピアニスト、パーヴェル・ネルセシアン氏のリサイタルを聴きに東京文化会館へ足を運びました。彼の生演奏は3年前ぶり、2回目です。

彼を知ったのは、2019年夏「ロシアン・ピアノスクール in 東京」というマスタークラスだったのですが、そこで聴講したレッスン(&リサイタル)は、次元を超えた感動がありました。

この曲、こんなにいい曲だったっけ・・・。

ピアノに向かうネルセシアン氏の演奏姿は、非常にやわらかく、丸一日リサイタルができるのでは?と思えるくらいに楽々そうで驚かされます。

今回いちばん印象的だったのは、タッチ。とっても軽やかで、すばしっこくてスリリング!ピアノのアクション上、弦を鳴らすか鳴らさないかギリギリのところで鍵盤をとらえていきます。

その軽やかさがフランス・バロック音楽の雰囲気にぴったりで、知っている曲でさえ「こんなに美しくていい曲だったのか」と初めて出会ったかのようでした。

近年、ピアノ演奏に感動することはありません

そんな彼の公開レッスンで、とても印象的だったシーンがあります。

ずば抜けたテクニックで会場を圧倒させた学生について、

「わたしは普段演奏活動をしているし、生徒にもたくさん指導している。もし自分を、すぐれたピアニストを送り出す工場と例えるならば、残念ながらわたしはすでに工場内の秘密を知り尽くしている。だから、純粋に我を忘れるほどにピアノ演奏に感動することは近年ありません」と。会場がうーんとうなってのを覚えています。

加えて、「世界で活躍するピアニストは、音楽を通して奇跡を起こしていかないといけない。かといって、同じ奇跡を繰り返しても人を感動させられないのだ」と。

音楽で起こせる奇跡とはどんなものでしょう。
けれど、ネルセシアン氏の演奏を聴くと、若いピアニストに起こしてほしい「奇跡」のレベルがどんなものなのかがよく伝わってきます。

そんなネルセシアン氏の演奏は、YouTubeでもお聴きになれます!ぜひいつか、彼の生演奏にも出会ってみてほしいです。

 

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