私見の話だが日本人(東洋人)は和声感覚が弱い人が多いように思う。
それは東洋人が劣っているわけではなく方法論の選択が間違っていると考えている。
1.最小単位に音があり、これが連続した瞬間にエレメントになる。(単音のエレメントもある、連続としたのは意識の問題)
2.複数のエレメントが重なりフレーズへ。
3.フレーズの裏付けとしてスケールの理解。
4.スケール、フレーズが言語と関連している事の理解が進んだのちにポリフォニック(多声)、シンフォニック(和声)へと進行していく。(学びは和声から学んだ方がわかりやすい)
この方法で感覚と理論を結ぶ付ければフレーズ感が確実に変わる。
というか変わるようにレッスンするw
恐らく一番理解しにくいのが4で、ポリフォニック(対位法)は合唱のために作られたシステムなので合唱をやれば徐々に理解出来るようになるが、シンフォニック(和声)は感情やら感覚との連携が必須になってくるのでその辺の様式美が(敢えて様式美と言う)理解しにくいのではないだろうか?
ヨーロッパでも元々はこの過程を口頭で伝えていた筈である。
これが歌と言語感の連携につながりフレーズ感につながっている。
私はこの段階で、どうしても「理由が欲しい」となってしまう。
ただ、フレーズ感には正解がない。
必ずいくつもの可能性が秘められている。
これはあたかも言葉を聞いて感じ方が全員違うのと同じように。
それを自分で引っ張り出せたら本当の実力があると思う。
今は、こういった探求が面白い。
コメント