無声映画の音楽

ギタリストの湯浅ジョウイチ先生とはかれこれ15年程懇意にさせて頂いている。
ジャズギタリストとして知る人ぞ知る名手であるが、無声映画音楽復刻の第一人者として、楽団カラード・モノトーンの創設者として御存知の方もいるかもしれない。

先生の音楽の捉え方はとにかく広い。それはライフワークとされている、無声映画に関わっていたからこその部分も多いかもしれない。
映像の流れと弁士の話に合わせて生演奏で映画をサポートするのだ。

観客の興奮や緊張感を音楽でコントロールしていく。
生演奏であることを忘れてしまう程の緊張感だ。映像に音楽をつけるオペラと言ってもいいだろう。これは相当な実力がなければ出来ない。

大正時代の映画に携わっていた音楽家達はとてつもない実力を有していたのだろう。

映画は1日1公演ではない、最低でも2週間は公開するはずで、それも1日に3回は上映するはずである。
あれだけの緊張感と膨大な情報を1日1回ならまだしも3上映を2週間にわたって行うとは、とてつもないスタミナだ。

湯浅先生はそういった失われた技術や音楽を現代に復刻させるという大事業を続けている。

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